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 東欧 レンタカーの旅 II. 

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(本日は番目のアクセスです。 また昨日は人のご来場者がありました)

 さて今回私”だいせん”はワイフと二人でまたまた大好きなヨーロッパをレンタカーで周りました。今回もライブアップデートということで旅先からデジカメとWindows CE機で更新します。帰国後、写真などは順次スキャンしたきれいなものに更新します。よろしくお願いします。まずは今回の旅程表です。

日付 宿泊地 経由地
 2000.10.09   Inflight (AF273)   Paris (CDG) 
 2000.10.10   Alpbach (A)   Munich (D), Garmisch-P. (D), Innsbruck (A) 
 2000.10.11   Bad Gastein (A)   Zell am Ziller, Krimml, Zell am See 
 2000.10.12   Hallstadt (A)   Fr.Josephs Hohe 
 2000.10.13   Rainbach (A)   St.Wolfgang, Schafberg, Linz 
 2000.10.14   Cesky Krumlov (CZ)   Germany 
 2000.10.15   Praha (CZ)   Holasovice (CZ), Konopiste (CZ) 
 2000.10.16   Praha (CZ)    
 2000.10.17   Bielsko-Biata (PL)   Kromeriz (CZ), Olomouc (CZ) 
 2000.10.18   Krakow (PL)   Auschwitz 
 2000.10.19   Tokaj (H)   Zakopane (PL), Poprad-Tatry (SK) 
 2000.10.20   Budapest (H)   Eger (H) 
 2000.10.21   Budapest (H)    
 2000.10.22   Vienna (A)   Bratislava (SK) 
 2000.10.23   Inflight (AF274)   Paris 

Special Thanks : 今回もドイツの道路標識や交通法規は、Bridgestone のサイトで勉強させて頂きました。車はHertzにお世話になり、そして海外通信に関しては、”旅先通信ガイドブック”と地球のつなぎ方のお世話になりました。 ありがとうございました。_(._.)_


10月9〜10日 ミュンヘン(D)〜アルプバッハ(A)へ

 エールフランスのスターウイング(夜便)でシャルルドゴール空港経由ミュンヘンへ。今回もミュンヘン空港から鉄道で市内へでて、まずはドイツのJAFである"ADAC"の"Sendlinger"にあるオフィスを訪ねます。ここではJAFの会員証でロードマップ、シティマップがもらえます。今回の旅の分たくさん仕入れることができました。帰りに有名な市庁舎の仕掛時計を見て車に乗り込みました。今回の車は、ヨーロッパ・カー・オブ・ザ・イヤーに輝いた"FORD Focus 1.8 TDI"です。初めてのディーゼルに一瞬とまどいましたが、最新のTDI(ターボディーゼル)はトルキーで2月に借りたオペルアストラより速くて、ギアチェンジが少なくて済むので運転も楽です。これで燃費も相当良さそう(最終的に燃費は、18〜19Km/L!でした。)なのでヨーロッパではTDIが多いのもよくわかりますね。日本とは軽油の質、値段を含め大分違いがあります。(硫黄分が少ないので黒煙は出ないし、値段もその分高くガソリンと変わらない。)

JAF会員の方はミュンヘンのADACで地図をもらいましょう! 今回の愛車 FORD FOCUS 1.8 TDI Ghia です。
ミュンヘンのADAC。黄色い看板が目印です。そして今回の愛車フォード・フォーカスTDI。

 さて、私たちはアウトバーンを150K平均位で南下してオーストリアへ入国しました。Ehrwald ではツークシュピッツェ(2966m)に上ろうかと思いましたが山はすっかり霧に覆われていたのであきらめて、インスブルックへ向かいました。車で主なポイントをはしり、郊外の”オーストリアでいちばん美しい村”に選ばれた"Alpbach"に宿をとりました。朝起きて見た村の姿はほんとに美しかったです。写真は明日載せますね。

インスブルック市内、凱旋門 オーストリアで一番美しい村、アルプバッハ
インスブルックの凱旋門とオーストリアで一番美しい村”アルプバッハ”


10月11日 クリムルの滝経由バートガスタインへ

 美しいアルプバッハの村からツィラー谷を遡り、クリムルの滝を見てツェル湖のまわりを一周してグロースグロックナー山岳道路に向かいましたが氷河の目の前まで行けるこの道は早くも積雪と濃霧のためクローズされてしまいました。フロントがクラッシュした車が降りてきた りして、なかなか激しそうでした。

チロルの峠 グロースグロックナー山岳有料道路の料金所にて
チロルの峠を越え、グロースグロックナー山岳有料道路へ。

クリムルの滝(遠景)  クリムルの滝
クリムルの滝(遠景と近景)

 まぁ山は晴れていないと行ってもしかたないので急遽、バートガスタインという古くからの温泉保養地にやってきました。駅前の市営温泉プールで遊んで、滝の真正面のホテルに泊まりました。4つ星でしたがシーズンオフでとても安く泊まれました。下には大浴場もあり、またまた温泉に入れました。

バートガスタインの駅前温泉(Felsenbad) バートガスタインの市街
バートガスタイン駅前の温泉”フェルセン・バート”そして町の中心部。

バートガスタインの滝(ホテルのスパから) バートガスタインの滝(橋から)
大迫力のバートガスタインの町中央を流れ落ちる滝。


10月12日 湖岸の町ハルシュタットへ

 バートガスタインからタウエルン峠越えのトンネルフェリーに乗りました。鉄道のトンネルしかないここを車で越えるための手段です。

貨車に車ごと乗り込みます。 タウエルントンネル入口
道路がないので車ごと列車に乗ってトンネルでタウエルン峠を越えます。

 トンネルを出て、昨日通れなかったグロースグロックナー山岳道路が開いているというのでそちらへ向かいます。ハイリゲンブルートの村を過ぎぐんぐん高度をあげていきます。なんとか天気ももって氷河が見えるフランツヨーゼフスヘーエへいくことができました。

ハイリゲンブルート グロースグロックナー山岳道路
またまた絵になるハイリゲンブルートの教会。そしてグロースグロックナー山岳道路を進む。

グロースグロックナー山岳道路 フランツヨーゼフスヘーエ
そして氷河を眼前に仰ぐ終点フランツ・ヨーゼフス・ヘーエに到着。

それから、世界遺産ザルツカンマーグートの美しい湖岸の町ハルシュタットで宿をとりました。

世界一美しい湖岸の町ハルシュタット Lahn 地区
世界遺産、そして世界一美しい湖岸の町と言われるハルシュタットに到着。

 翌日ハルシュタットの塩鉱を探検?するべくケーブルカーで湖背後の山に登りました。ザルツカンマーグートの由来とも言うべきかつての塩を掘り出した山です。

塩鉱へ向かうケーブルカーから 山頂駅近くから見る Lahn地区
ケーブルカーで塩鉱跡へ。(ちょっとしたアトラクションになってます)


10月13日 チェコ国境で足止め!?

 ハルシュタットから”サウンドオブミュージック”に出てきたシャフベルグ行きの蒸気登山列車にのり、山頂からのザルツカンマーグートの眺めを楽しみそれからアウトバーンでチェコ国境を目指しましたが、なんでもチェコで原発の建設計画があり、それに反対するデモで国境が閉鎖されてしまい、今夜はあえなく国境の町、Rainbachで一泊となりました。

シャフベルグ行き登山鉄道 シャフベルグ行き登山鉄道
シャフベルグ行き登山鉄道。

シャフベルグ山頂付近から見るザルツカンマーグートの湖 チェコへ続く道路
ザルツカンマーグートの湖に別れを告げ、チェコへ続く道をひた走ります。


10月14日 チェコ入国、チェスキークルムロフへ

 チェコに入国するため、いったんドイツまで迂回して無事世界遺産のチェスキー・クルムロフの町に着きました。前回も訪れているこの町は相変わらず美しく、ライトアップされた姿にいつまでもみとれてしまいました。

クルムロフの町 チェスキークルムロフ城1
チェスキークルムロフ城2 あのバドワイザーの元祖ブディヨヴィツキー・ブドバル
去年に続いて訪れた世界遺産の町チェスキー・クルムロフ。そして宿にあったバドワイザーの元祖ブディヨヴィツキー・ブドバル。


10月15日 首都プラハヘ

 チェスキー・クルムロフに別れを告げ、途中これも世界遺産のホラショヴィツェの集落を経由してプラハに入りました。ここも2度目ですが、相変わらず美しく旧市街広場のカフェには毎晩通ってしまいました。

世界遺産ホラショヴィッツェ1 世界遺産ホラショヴィッツェ2
プラハへの途中立ち寄った世界遺産、ホラショヴィツェの古い集落群。

プラハ旧市街広場の夜景 プラハ城の夜景
ライトアップされた旧市街広場とプラハ城。

プラハの街並1 プラハの街並2
高台から見下ろしたプラハの町並み。(右中央はカレル橋)


10月16日 プラハ散策

 トラムに乗ってプラハの王宮や夜景ポイントなどに行きました。プラハはほんとに素敵な町です。チェスキー・クルムロフとプラハは、中欧その 1でもご紹介しています。ぜひごらんください。

プラハ城内聖ヴィート教会内部の美しいステンドクラス 新市街の中心ヴァーツラフ広場
プラハ城内聖ヴィート教会内部(ステンドグラスが美しい)とトラムが走る新市街ヴァーツラフ広場。


10月17日 ポーランド入国

 プラハから高速をとばして古都オロモウツに寄り、ポーランドに入国しました。クラクフまで行くつもりが道に迷い、国境近い Bielsko-Biata の通り沿いにあったホテルまで戻ることになりました。

オロモウツの共和国広場
オロモウツの共和国広場に立ち寄りポーランド国境を目指す。


10月18日 アウシュヴィッツ経由、古都クラクフへ

 ポーランド国境の町から人類負の遺産”アウシュビッツ・ビルケナウ”に行きました。

    有名なアウシュビッツ強制収容所の門     アウシュビッツの通電柵
第2アウシュビッツ”ビルケナウ”の鉄道引込み線 ビルケナウ収容所の粗末なバラック
人類”負の”世界遺産アウシュビッツとビルケナウ強制収容所。

 今日はポーランドの古都クラクフで宿をとりました。明日はスロバキアです。

ポーランドの古都クラクフ ポーランドで信号の下にある右矢印は、”赤でも右折可”の意味です
ポーランドの古都クラクフ到着。信号の下の小さな矢印は日本と同じ”赤でも右折可”です。


10月19日 スロバキア入国、そしてトカイ(ハンガリー)へ

 クラクフ観光の後、スロバキアへ入国しました。国境を越えるとすぐに必ずその国の制限速度の標識があります。これを見落とすと高速道路など制限速度がわからず困ります。要チェックです。

スロバキアの制限速度の標識。 ハンガリーの制限速度の標識。
スロバキアとハンガリーの速度制限標識。

 また、ドイツを除いた中欧の国々では、小額ですが高速道路の通行券を買ってフロントガラスに貼っておかないといけません。その料金の案内標識がスロバキアにはありました。ハンガリーの場合は料金所がありますので心配ありませんが、他の国ではあらかじめ購入しておく必要があります。2000年7月のADACの資料によると、チェコでは普通車クラス10日料金で100CZK、スロバキアでは写真にあります通り15日料金で1.5t以下60SKK・3.5t以下130SKK、ハンガリーではM1とM3共通で9日料金1300HUF・M5のブダペスト〜ケチケメート間1430HUF・ケチケメート以遠が610HUFとなっています。

スロバキアの高速料金の標識。 ハンガリーのM1・M3共通高速利用券
スロバキアの高速料金表示とハンガリーの高速利用券。

 スロバキアでは世界遺産のスピシュスキー場跡、スピシュスカー・カピチュラなどを観光した後、一気にハンガリーに入りました。超まっすぐなハンガリーの道路をはしり、世界3大貴腐ワインの産地トカイ(Tokaj)に宿をとりました。夜は町で唯一やっていたバー(見た目は日本の場末のスナック!)でトカイ産ワインを楽しみました。甘くておいしかったです。

世界遺産スピシュスキー城跡  世界遺産スピシュスキー城跡
スロバキアの世界遺産スピシュスキー城

国際色豊かな高速の標識 どこまでも超まっすぐなハンガリーのM1高速
国際色豊かな高速道路標識とどこまでもまっすぐなハンガリー高速M1号線。


10月20日 トカイ〜エゲル〜ブダペストへ

 トカイの民家のワインセラーを訪ね、テイスティングをして樽やまさに来週から仕込む貴腐葡萄などを見せてもらいました。車なのでちょっと多めにワインを買い込み、ブダプストに向け出発しました。ほんとうにハンガリーの道は果てしなくまっすぐです。一般道路なのに140K位出ちゃいます。高速に至っては180K!!(もちろん制限速度違反です)車の少なさとあいまって、ドイツより飛ばせたりします。(^_^;)そしていよいよブダペストです。ここは唯一ハネムーンらしくインターコンチに予約をしてあったので多少道に迷ったものの、くさり橋を渡ってホテルに着きました。そのロケーションは超1等地!!

有名な鎖橋  王宮から見た鎖橋とインターコンチネンタルホテル(正面中央)
ついにブダペスト到着。鎖橋を渡ってインターコンチ(右中央)へチェックイン。

 ドナウ川側のスペシャルルームのカーテンを開けると目の前にライトアップされたブダの王宮!!すばらしいの一言に尽きます。

インターコンチの部屋から見たブダの王宮 インターコンチの部屋から見たくさり橋
ブダの王宮と鎖橋。

インターコンチの部屋から見たライトアップされた王宮 手前のブダ地区とドナウを隔てたペスト地区
ライトアップされ王宮と美しき青きドナウ。


10月21日 ブダペスト散策

 1日ブダペスト観光です。

王宮の教会内部 モスクワ広場から王宮内を循環している”城バス”
王宮へは”城バス(VAが目印)”で。

 夜は、ハンガリー名物の温泉に行きました。海外で3回も温泉に入るとは思いませんでしたが、やっぱり気持ちイイ!しかもお湯、けっこう強いです。


10月22日 ウィーンへ

 寂しいけれどハンガリーともお別れしなければなりません。素敵なお部屋で奮発して朝食をルームサービスでとり、最終目的地ウィーンへ向け出発しました。途中ブラチスラヴァ(スロバキア)へ寄り道するため(これが過ちだった!)通った国境で予定外の出費を余儀なくされました。まずスロバキア入国の際に税関に進むと積んでいたたくさんのハンガリーワインが問題になり、なぜか英語も通じない(フリ?)をされ、酒税を計算するでもなく”プロブレム”を連発し裏金を要求されました。異論のある方もおられるでしょうがこれも経験と思い、そして時間も貴重なのでそれに応じることにしました。建物の裏へ行き300SKを払いました。しかもその後スロバキアからオーストリアへの出国の際、まずスロバキアの高速券がなかったので(入国時ワイロをとられ腹がたっていたので一気に通りぬけてしまったので)出国管理官に50DMとられました。しかしここでもレシートもでません・・・怪しいです、それに罰金にしても高いです。英語は compromise しか言いません。さらに税関でまたもワインに因縁をつけられ建物の裏へ・・・幸い財布に少額しかなかったのでそれを見せてまけてもらいましたが、たしか500円分くらいとられました。まったくなんて国境だ!(ここはウィーンに近い大きな国境なので彼らも外国人からワイロを取りなれているのではないかと思います。スロバキアの名誉のために申し上げると西側諸国に近い国境以外の地方の国境(ポーランドとの国境)ではこのような雰囲気もありませんでした。)続いて通るオーストリア入国ではなんのおとがめもなくすんなり入国できました。

この後に因縁つけられた!!
このあとに悲劇が!

 こうしてなんとか無事?国境を越えオーストリアに入り、ウィーンのいわゆる”リング”の中(シュテファン寺院の近く)のホテルにチェックインしました。最後の夜は車を置いて、地下鉄とトラムでハイリゲンシュタットのホイリゲへ行き、来月出される新ワインの一歩前の白くにごった”シュトゥルム”を味わい、そしてシュニッツェル、ヴルストにしばしのお別れをしたのでした。


10月23日 とうとう帰国日

 いよいよ空港へ向かう時がきました、月曜朝のウィーンのリングは少々混んでいてちょっとあせりましたが30分程でシュベヒャート空港につきました。あせっていたので先にチェックインをしてレンタカーを返却しました。そして定刻にAF1139便はパリへ向けて高度をあげていきました。